投稿日 2016-05-29
コンサルも教えられない良心市ビジネスを公開する


今年もトマトの季節がやってきた。農場でも早く種まきした順番にキッチリ5か月半経ったものから、赤く色づいてきた。うちでは、スーパーなど量販店卸の契約栽培がメインで、その他ネットを使ったダイレクトセールや、委託販売などもやっている。その中でもとてもエキサイティングな販売方法を紹介したいと思う。

 

「良心市」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?

最近はあまり見かけなくなったが、畑の前や道路脇などで野菜を売る、無人販売所のこと。近頃は道の駅やスーパーなどで直販されていたりするがそういった施設では管理費や運営費などが加算されるために、手数料と形で売り上げから15%~25%差っ引かれこととなる。このような施設では、集客量も見込まれるために、新鮮な野菜が飛ぶように売れる。うちの近所でも数か所でこのような施設もあるので利用している。でもね、これもいろいろ課題があって、万引きが多かったり、お客さんに手荒く扱われたりしてロスも出てしまう。そして、出荷者も運営者も委託販売ゆえに、緊張感も薄らえるという現象も出てくる。つまりお互いが意外と無責任なんです。生産者もドカッと出来た時だけ出品し、根拠のない値段で売る。売り手側も売れなかったら返品すればいい。買取ではないからね。そんな事にモヤモヤしていた。

 

さて、3年前から試しに、倉庫にあった廃材で、1時間ぐらいで良心市を作ってみた。立地は自宅前の道路脇。田舎の田舎ですから、一日の通行量、車が100台。歩行者10人、セニアカー2台、ネコ2匹そんな感じ。そのような場所で資本金ゼロで商売を始めた。手書きの看板を貼り付けて「トマト1袋200円」と書いて置いてみた。初日売上ゼロ、2日目ゼロ、3日目ゼロ・・・それでも品物を入れ替えながら・・・1週間経ったころようやく400円!うれしかったね。無人の販売ですから誰が買ったのかわからない。その後工夫してもっと見やすく、設置台も低くして買いやすい工夫もしてみた。置いてある場所の草刈りや掃除もして、イメージアップも図った。その後は順調よく毎日のようにお金がチャラ~ンチャラ~ンと入るようになり、売り切れ日も出てくるように。そしてそれらを煎餅の缶に入れ貯め込んだ。そんなこんなで初年度のシーズン売上は16万円になった。すごくないですか?そんな場所でそこまで売り上げるとは。

*あっ、税務署の人が見ていたら勘弁してくださいよ。見逃してください。<(_ _)>

そこから、考察してみた。

良心市の良さ。

まずは、良心市という響きです。お互いが良心という道徳を持って成り立つナリワイです。外国人には考えられないような、システムです。信頼の上に経済活動が成り立つ究極のプラットホーム。インターネットもおそらく電話もない時代からある風習です。そして大型販売所ではありえない、生産者と消費者の顔を合わせない親近感です。おそらく消費者はどこの誰さんが生産している野菜だ、と気づけるけど、生産者は誰が買ってくれたのかわからない。けど生産者は、本当にありがとうと思っています。買ってくれて、この産物を受け入れてくれて、手に取り確認し納得してお金を入れる。いつでも泥棒できるし、お金だって入れなくても誰も見ていない、何だったら全部取っていく事さえできる。別に防犯カメラも警報機も付いていない。

また、このような事も考えられる。

田舎道をクネクネ車を走らせていたら、空き地にポツンと箱が・・・。「何だろう?」覗いてみるとそこには野菜が並んでいる。おもしろい!ワクワクドキドキする・・・。なぜか買ってあげたくなる、買ってみたくなる、食べてみたくなる。お金を入れる、それは生産者さんを応援している証ではないのか?定かではないが、日本人の持っている感性に意外とあっているのかもしれない。本当いいシステムです。

また、田舎ならでは事情。

地元のお年寄りがよく買ってくれる。それはいわゆる買い物難民と呼ばれる。現在うちの集落ではお店も無ければ自販機さえない。移動スーパーは週1回来るが普段は現金を使うことがほとんどない。そのためお買いものをする喜びがあるのではないか?先日近所のK君からこんなことを聞いた。彼の子供はまだ幼い。その子供がうちの良心市の前を通るたびに「トマト買ってくれ」と頼むらしい。それは無類のトマト好きではなく、モノをかってお金を入れる行為が好きなんだと。あー確かに小さい子供は自販機のコイン入れに、つま先立ちして入れたがる。ガチャポンだって大したことのないオモチャにお金を入れてダイヤルしたがります。それは行為が面白いんですよね。お年寄りだって、お買い物したいですよ、特に女性は。それがお店もないこの田舎の集落で、わずか200円であるが、お買い物という経済活動ができるんです。(たまに痴呆の方が勝手に持っていくことがありますが、その辺は見逃しています)お年寄りに囲まれた集落で、少しは社会活動できているかも。

 

このように2匹目のどじょうを狙い、現在2か所で良心市を運営しているワタシ。今年の売り上げも絶好調で、今期の最高売上は1日で5800円。このペースで行けば記録更新間違いない。どんどん店舗増やして、フランチャイズもしていこう!・・・ってしません。けど他の生産者もやればいいと思う。小さな集落に100店舗並ぶ良心市街道って出来たら、観光客だってくるに違いない。そうなれば田舎の集落で年商1000万円効果だってぜんぜん現実的のモノ。作りすぎたおかずや、余ったシシ肉、マムシ酒なんか並んでもオモシロイ。そこには法律も保健所も関係ない無法地帯。けどすばらしい道徳心あふれるショッピングモールなのだ。どーよ!

当初、この良心市を始めたころは、周りから冷やかな目で見られていたが、今はアツい眼差しを感じる今日この頃。伝統的な良心市というシステムが失われつつある世の中が、これからはトップランナーになるかもしれない。

何億も使って建設した大型直販所にはワクワクしなくなってきたよ。

ケチケチから始めれば、工夫もしやすい、進化もする。結果それはお客さんと生産者、双方にメリットなのだ。

「良心市」

これは

COOL  JAPANだよ

 

*極秘情報

当園では、現在良心市2店舗運営しています。大石地区、下関地区。ココに並ぶトマトや野菜は、その時のシーズン、最も最高なモノを厳選しています。味、形ではなく、その時期にこれを食べさせたいという品物です。生産者おすすめの品は、良心市でお買い求めください。さ〇ら市よりもです。お客さんに一番近い場所でいいモノ、当たり前でしょ。大石地区では企画販売もどんどんチャレンジしていきます。お楽しみに

 


 

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