投稿日 2016-06-08
青春のパクチー


皆様にも懐かしい香りってきっとあると思います。

食べ物だったり、人の匂いや山や町の匂い・・・。

私は晴れた日が続いた後の、道が雨にぬれ始めた時の数分の匂いに、遠い記憶がありいつもパグのように鼻をクンクンいわせている。とても懐かしい匂いの記憶で、幼少期の光景がいまでも蘇ってくる、素敵な瞬間なのです。時代は昭和。夕暮れ時の半ズボン姿で鼻たれ小僧、夕日が沈む姿を惜しむ悪ガキ。一日の充実感と寂しさ、家に帰らないといけない悔しさ・・・。こんなだっけな・・?

雨が降り始めた時の匂いの記憶は今でも懐かく好きな匂いのひとつです。

さて、先日ご近所さんの庭にパクチーがある。この方はなぜかパクチーを家庭菜園にしてはやたらたくさん栽培しているお方で、いつもパクチーの話をしているとき、目がランランとして「あっこの人無類のパクチー好きなんだな」と、いう人。でも家庭菜園レベルにしては実際ものすごく作っているのを目の当たりにした。

「ちょっとちょうだい」

「いいですよ」

若かりし頃、半年間タイにいた時があり、毎日のように食卓にはパクチーが薬味や出汁として出ていた。その時は正直おいしいとは思えなかった。だって匂いが強すぎるから。日本でいえば味噌汁や焼きそばにドクダミを入れるようなもの。合わないでしょ?そんな日々を過ごしていた。

20数年ぶり、近所の家庭菜園でパクチーを久しぶりに見た。葉っぱを積んだ瞬間に匂いがする。

Oops!!

これこれ、あの時のオレを苦しめた匂い。なんで大葉のようなエレガントな匂いじゃないんだ!

でも、クンクン嗅ぎ出すと思いもよらず、なんだかちょっと食べてみたいと思うようになった。懐かしさじゃなく、本能として欲求が出てきた。

うちに帰り、確か棚の奥に食べていないインスタントのタイラーメンが賞味期限をとっくに切っているものがあるはず。ガサガサ探して出てきました。このクオリティの低いタイラーメンを茹でパクチーを乗せてみた。懐かしくて、若い時の記憶も少しばかり蘇る。あ~~ああの時の汗をいっぱい掻いて、青春を謳歌して、いっぱい恋愛もして、毎日新しい体験を過ごしたあの日々・・・。

そのあとの美味しかった食事の記憶

 

ひと口ふた口、ラーメンと一緒に食べた懐かしい香りのパクチーを見て

 

 

「やっぱ苦手」

 

ゴメンナサイね、ハッピーエンドじゃなくて。

わしゃ、やっぱりネギがいいわ。

 


 

コメント

お願い:コメントの前か後ろにお名前をご入力ください。^^