農業の6次化産業という言葉を聞いたことがあるでしょう。
1次産業(農業など)×2次産業(加工業など製造)×3次産業(販売等サービス業)
という構図ですね
ふ~ん、そんなの昔からあるやん
おそらく世間が言いたいのは、百姓が生鮮野菜に手を加えてもっと付加価値を高めなさい。そうすると農家は所得が増えるし、納税もよくなる。おまけにもったいないことも避けられるんじゃないか?ということではないかと。
いつまでも世間におんぶにだっこで甘えているんじゃない、と言っているんだと思う。
が、それはどうかな?
ココに黒幕が存在する。
貧乏でかわいそうな農家がいるから助けてあげよう、よって製造業もサービス業も協力しましょう、特に3次産業は頑張りますと。
では、実際どうなんでしょうか?
数年前から国(農水省など)が何千億円も使ってそういう支援をしてきた。でも、見せかけの主人公の農家は置いてけぼり。特定の製造業と口のうまいサービス業が得しただけ。
つまり、6次化といいながら、ごく一部の黒幕とそれに群がるコンサルタントがウハウハしているんです。
もう一度6次化の構図を見ていただきたい
農家×製造業×サービス業
これは掛け算のはず。農家等1次産業者がいなければ、掛け算はゼロになります。足し算ではないと有識者も言っている。
確かに農業は厳しいですよ。儲かりませんよ。リスクも初期投資も大きい。安定性もない。特に山間部農業は。合理的規模拡大も出来ない。
恵まれた自然はトップクラスだが、その牧歌的な農業スタイルに漬け込み、サービス業が蝕んでいる。
私たちの住むれいほく地方、日本の田舎は1次産業があってこそ循環した営みが育まれる地域なのです。でも実際には、農業者は年々少なくなり、耕作放棄地も増加している。それらは生活も脅かされる問題である。
なぜこのように、施策を打ちながら、サービス業によって一次産業が虫歯られてしまうのか?
それは農家や林業者が頑張ってないから。
頑張るとは・・・農家自身がどのように打開して、どのように行動していくか、探求と自己決定をしてないからだ。
農家さんは自分の足元をよく知っています。地域や歴史、文化など間違いなく。誰よりも知恵袋です。
けど、その先の事(販売、情報発信など)は出来ない人がほとんど。JAまかせであったり、コンサルなどサービス業に丸投げしているからですね。ここを何とかすればいいわけです。農家や林業家が市場をもっと見て、ダメでも行動して、失敗して積み重ねていけばおのずと力が付くはずです。
つまり・・・
役所やユーザーが、農家がチャレンジすることに対して、援護射撃してあげればいいのです。あくまで1次産業主体です。←ココ大事
ここ嶺北地方でも、移住者を中心にサービス業ばっかり増えている。それはそれでいいのだけれども、もっと賢い人たちならば、一次産業者を応援するなんて軽いのではなく、農家や林業家が力を付く方法を一緒に考えればいいのだ。そしてケツを叩くのだ。薄っぺらい支援なんてもうたくさん。もっと根底にある、根深い力の付け方をみんなで考えなければこの地域だって衰退していく。
なんだかね、最近、「一次産業を応援しよう」とか「棚田の保全にご協力を」みたいなことを消費者に訴えかけるプロジェクトやサービス業が目に付いてね、イラッときたのさ。
「本当にそこに農家や林業家は存在するの?」
何度も言うけど
農家×製造業×サービス業ですよ
でもね
農家×農家プラスαサービス業
が、これからのトレンドですよ
今、現在もっともこの地域で合った生き方
それは
百姓ですね
100の生業を持つ
サービス業があってもいい。大工があってもいい。猟師であってもいい。いろんなことをしながらこの地域で生きていく。
18年の定住で感じる事です。
常に言います私は
移住者もいいが
「地元の人がヒーロー」
になるようなサービス業が出てきてくれるととてもうれしい
それを願います
地味ぃ~な人がかっこいいってね