投稿日 2016-08-25
「しょうがない」北海道水害から感じる事


平成26年8月23日現在四国地方には、今年1個も台風に影響されていない。おかげで夏野菜はすくすくと育ち、病害虫も少ない夏になりそうだ。喜んでばかりはいられない。秋・冬野菜はこれから種を撒いたり、苗を植え付けるシーズンだが畑がカラカラに乾いている。潅水設備のある畑では問題なく作業は進むが、設備のない畑では手作業になり労力の増加となる。もちろんこれはコストとして原価率も上がる。

でも、労力をかけても、作物が獲れるならまだ、ぜんぜんいいほう。なんとかなる。これが台風など大きな天災が来ると、収穫ゼロとなる。ましてや、天災後の収穫ゼロ+片づけ+土壌消毒(水害などの後は様々な雑菌など流入しその後の畑では、作物が病害菌で使えなくなることも)となると膨大なリスクとなる。

今年の北海道各地で発生した水害は、季節が変わっても大変な事となるでしょう。ここら辺の水害とは桁が違います。特にアスパラやタマネギなどはその後使えるかどうか?とても心配です。立ち直りを期待したいのだが。

 

さて、このように農業とはいつどのような災いが降ってくるかわかりません。他の産業よりも格段に自然リスクが高いのです。そして拡幅するのにとても時間がかかる産業です。日本全国の農家さんは、自然災害にあわれた人は100%です。言い換えれば必ず自然の無為に被害に逢われた人たちです。それぐらい身近な自然リスク。

でもどうしてそこまで農業をやるのでしょうか?

それは当然それぞれの理由があります。なので、私の気持ちを。

私は農業が好きです。私は農業以外出来ない人間だと。農業に使命感を持っています。農業のある暮らしに意地になっています。農業が最も田舎では暮らしやすい仕事と思っています。この世の中に悪あがきしています。そして・・・

「一生かかったオレ物語を」

誰に伝えたいなんて思っていません。これは私が思い付きで始めた仕事、生き方。ただ嫁さんには認めてもらいたい。子供は何となくでいい。家族には理解してもらえれば。

皆さんもそうでしょうが、思い返せば、人生って決して順風満帆ではないはず。他のも漏れず、うちも何度も事故、災難、トラブル、天災などがありました。自己努力で防げることもありました。けど天災だけはどうもこうもならなかった。ある程度予測で被害を最小限に抑えることはできても、実際の自然の猛威には勝てなかったことも何度も。そのたび、学習はするのだけども、やっぱり勝てない。

地理的条件で日本という国、土佐という地域は必ず台風は来る。ハウス栽培しているものは特にリスクは高くなる。そして何度も災いにあってきました。かろうじて立ち直りは出来ましたが、それでもその代償は大きく、やっぱり大変です。

そのたび出てくる言葉は

しょうがないやん・・

幼いときから、このしょうがないやん、と言うフレーズを使うたびに私はいつも叱られていた。

「しょうがない、ってどういう意味。きちんと説明しなさい。理由を言いなさい!」って恐怖の洗礼でした。幼心に一生懸命説明をしていた。でもそれで大人は満足したのでしょうか?許してくれただろうか?

大人になり仕事として農業を選択したら、頻繁に「しょうがない」が出てくる。だって本当にしょうがないですもの。自然と付き合うってそういう事なんです本能に近ければ近いほど「しょうがない」という言葉が出てくる。

いけないのかな・・・

子どもの頃思ってい恐怖感から大人になり、しょうがないは「理解できる」言い訳に変わった。だからだれの責任でもないし、悪いわけでもない。自分ではどうしょうもなくとっさでやってしまったこと、その時それが正しい選択で合ったこと、知らなかった事、いろんな原因で楚々をする。それをしょうがないというひと言で片づけられる。おれはひとつ大人になった。

ただし、法律的に反した場合はその代償は償わないといけない事はちゃんと心に置きとめて。

これは農業していたからこういう気持ちになったのかもわからない。おそらく、普通にサラリーマンしていたらそんな気持ちにはならなかったであろう。「反省文を書けよ」なんて言っていたのかもしれない。

ブログなんかそうですよね。あとから読むと、「何であの時こんなことを」等、恥ずかしい文章をたくさん書いている。けどこれもしょうがないのですよ。その時そう思ったんだからね。それも成長の一1ページ。

 

改めて、

今回の北海道の農家さん、全国の農家さん。私たちの仕事って天災リスクは付き物です。これからなんとか前向きに進んでくれることを祈ります。「しょうがない」と笑って進んでくれることを。立ち直ってくれることを。切に願う。

消費者の皆さん

テレビで農作物の被害見たでしょう。大変でしょう?野菜の値段も上がるでしょう、スーパーでしたらね。でもタマネギが1個1万するはずがありません。せいぜい1個200円が上限です。いいじゃないの。しばらくカレーのタマネギが少なくなっても。肉じゃがちょっと我慢しても。大事なのは「しょうがないね」です。いずれ回復します。それより国民の大事なお百姓さんという人材を失う事の方が大きいのです。人さえいればまた復活します。目先のタマネギ高いからってニュージーランドのタマネギが欲しいですか?

大事なのはなんですか?

守りたいのは何ですか?

 

これからまだまだ台風シーズンです。全国の農家の皆さんどうか御無事でありますように。

四国の山の中の百姓より。


 

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