投稿日 2016-10-01
農業、農村を作るのはやっぱり農家なんよ
よく、「新しい農業・農村の取り組みをしていきます」とか目につく。
聞いてて、それって本当?と言う事もしばしば。特に行政や農業団体がよく使う前向き的なフレーズですね。
確かに、微妙にいじっていたり、ちょちょいと改善されていたり、どっかで聞いたことのあるコピーペーストのようなアイデアなど。
ちっ、つまんない。
事の発端は、これ
小泉進次郎氏、全農幹部の発言に「誤っている」と喝
抜粋して
”JA全農の神出元一代表理事専務が「農協手数料は、職員や家族を養う財源。簡単に切ることは賛成できない」と、発言。”
そして、進次郎は
”「農家があるから農協があると、心から思っていることを、なかなか農協から聞けない。それが聞けるようにならないと、農業改革は終わらない」と、農協の姿勢に苦言を呈した。”
と・・・・。
私の意見
「何も間違ってないやん。JAが当たり前の事言うただけ」
農協というのは、組合員=基本農家が出資する任意団体である。よって他人が口出す事ではない。だが・・
政府によって長年、農協法という特別ルールと、政治家=農協組合員票という癒着で、持ちつ持たれづの関係でした。それは、戦後食糧危機から始まった政府による米の価格操作でした。
政府・つまり高いお金でお百姓さんからお米を買いますよ
農家・ありがとうごぜぇます。お代官様。
農協・俺が口を聞いたやったからいい結果になったんだぞ。ははは
政府・だから金と票よこせ
昭和40年代の米価(玄米)60kgで25000円 買い取り量無限
それがね、平成の時代には米価(玄米)60kg13,223円 買い取り上限23万トン
こりゃ、大変だ!!政府はひとでなしだ。農家を殺すつもりか!
と、普通は思いますよね。でもこれにはちゃんと理由があります。
まず、国内人口は圧倒的に減っています。備蓄米余っています。食文化も変わりました。
特記すべき事、農業技術や農業機械の発展があり、同じ面積での収穫量は確実に上がっています。量的には約1.4倍ほど。
簡単に。
「これは作りすぎだわ」
食べきれないもん、そんなに。
お客さん、お米って安く感じますか?
スーパーで安く感じますか?
オレは高いと思う。(買ったことないけど)
そうなんです。お米って最終小売価格は高いと思う。
じゃあなぜ農家はそんなに声を荒げるのであろう?
農家の出荷価格は安くなる一方だからだよ。
そう、ココに矛盾が生じているのです。
このロジックが見えたでしょうか?
当然、生産されている農家からお客さんが手に取るまでにたくさんの流通が組まれ、最終小売価格がお客さんに反映されているのです。つまり、間の手数料、マージンや物流などコストがかかっているからです。
だから、生産農家に言いたい。
「自分で売ろうよ!」と。
いつまでも、農協や農業公社におんぶしてたら、いつかハシゴ外されるよ。
昔は特別な法律があり、農家が勝手に売ってはいけない時代がありました。
食糧管理法といい、自由にお米は売ってはいけない。違反すると、当然刑事責任や生産地域にペナルティがありました。さらに地区の生産者同志からのきつい視線が何よりでしょう。
その時代でも、農業革命児のスーパースターである、秋田県大潟村の涌井さんというかたは、監獄に入れられても、自分でお米を売ってきた人もいます。
あきたこまち生産組合
生産農家に強く言いたい。
大雑把に、お米を作る期間は約半年間です。
残りの半年、自分でお米を持って売りに行けばいい。
ぜんぜん時間があります。経験すればいい。
最初は上手くいかないと思う。けど積み重ねば、必ず少しずつ積み重なると思う。それが知的財産となり、成果につながる。
これを繰り返し、次の代になるころにはかなり出来上がっていると思う。
農業外のの人から見れば、そんなの普通やん。とお思いでしょうが、農村ではほぼ皆無な話しなんですよ。勘弁してやってください。
なぜなら・・・
「士・農・工・商」
聞いたことあるでしょう。江戸時代のカーストです。
意味のない、お上から頂いたブランドです。商人はそんなブランドいりませんでしたね。
古来から農村では、身分は上から2番目でも、読み書きがご法度だった。農家はコメさえ作ればいい。売ることは商人に任せて、年貢もお米で払わせる、別に勉強したわけじゃないけど、私のライフワークの白土三平著「カムイ伝」に書いてありました。マンガかよっ!はいマンガです。その名残が今でもあります。
徒党を組ませ、みんなで監視し合い、共同責任を負わせる。JAは言う。スケールメリットだと。?
これは単に管理しやすいシステムだけですね。
問題解決は、農家自身がしないといけない。自分たちで勉強し、解決しないといけない。
だから、農家さん立ち上がれ、いつまでも他力本願ではいけない。
自分たちで汗を掻き、ヤケドをして、勉強し、治療して、何度も立ち上がろうや!
それまでの間、農協や流通業者に代わりに手数料払って、自分たちの腕を上げていけばいい。
そのお手伝いを犯目的に扱う、自民党の小泉さん。
そんなパフォーマンスいりませんので。ちっともおもしろくない。
そして、年間3兆円もの予算がありながら、食いつぶす農業団体野郎と、その取り巻き悪徳コンサルと、インチキNPO。
ええかげんにせえ!
TPPに農業が参加しようがしまいが日本のコメ農業文化は残念ながらつぶれます。
農業で国が豊かになる足を引っ張てはいけない
コチラではもうすぐ稲刈りのシーズン
一年で一番美しい季節がやってきます
コメ農家さん、取りあえずお疲れさん
しっかり消費者に届ける勉強しましょうよ。
消費者の皆さん、お願いがあります。
スーパーでお米買うのもよしですが、たまには農家さん自身から直売で買ってみてください。少量でいい。きっと値段と味のだけじゃない何かが伝わります。それがニッポンのお米です。
最後に。
新しい農業、農村を作るのは
やっぱり「農家」だよ!!