投稿日 2016-10-20
半径10kmの暮らし。出ぶ症なオレ
若いころは拠点を持たないジプシーのような生活にあこがれ、人の家に転がんだり、安宿や、路上で寝泊まり、また、行きずりの人の家に泊めてもらったり、自分自身で「オレ武勇伝作ってるぜ、ヒッピーライフさいこー!」なんて、ほざいていた。常に移動と浅っさい体験を繰り返していたわけですね。
今や、泊まるならせめて布団ぐらい欲しいし、夏場のリゾートだったらエアコン完備は外せない。また、少しばかり小銭を持つようになり食いもんまでわがままなメニューを要求してしまう(豪華主義ではない、こだわり部分)
そんな自分は今は、すっかり「おうちさいこー!」となってしまい、極力地元から出て行かない。高知市だってめったの事では出かけない。出て行く必要ないから。リフレッシュしたいわけでもない、別にどっか行きたいわけではないし、それより畑や作業場で何やらしている方が楽しいし、生産性もあるし、環境整備することにより気持ち良くなる。また加工品等、長期保存できる食品を作ることにより食卓も豊かになる。
で、なんでこうも
”出ぶ症”になっちまったのだろう??
まず、子供が大きくなり、家族そろってお出かけということがほとんどなくなった。あのころの移動は、荷物が多くて、なんでか知らないがハイエースの後ろがいっぱいだったもんなぁ。大変だったけど、今となりゃ楽しかった思い出。
なんでも用事を見つけてしまって、「今やらなきゃ」と行動してしまう。また、いろいろと常日頃から思い付きが多く、雨の日はこれをやろうとか、寒い日にはあれもやっておこうなんてストックしてしまう。
いろいろと言いつけも多くなる。頼まれごとも多くてね。別に迷惑でもないけど。
これが一番かも。畑仕事がとにかく多い。「これで終わり!」なんてことは農業にはない。やればやるだけ確実に成果は出てくるので、おしまいはないですね。また、私の農業は人と違う事をすることに喜びを感じていますので、手間も多くなります。試験的実験的な事も多いのです。
農業と言えども、ジャンルも多く、ハウスなどの施設栽培、露地栽培、果樹、稲作などなどジャンルは無限。また土木技術もいるし、大工さんもするし、造園的な事もするし、このようなブログなどの文章力も必要。農産加工、パッケージ、はたまたマーケティングを意識した心理学だって必要だ。これらを引くるめて農業という仕事をアーティスティックに進めて行かないといけない。これもあるなぁ。狩猟もこれからは必要なスキルなんですよね。
さらに、農業というのは土着性の高い産業なので、地域活動も大きな仕事なのです。
なんや、かんやで、ほらっ!出かけられないでしょ?
別に嫌じゃないし、断ることだってあるし、めんどくさければいくらでもアウトソーイングだってできちゃう。でも自分でモノづくりをする人は自分でやりたいんですよね。結果その方がお金を使わなくていいし、自分自身のスキルとなり成長もしていきます。
その先にあるのは、楽しい楽園の生活がきっとあるって私は思っています。
田舎で半径10kmの生活も悪くないですよ。足元見ればたくさんの資産が落ちています。
まあ、おそらく、若いうちにさんざんバカみたいに遊んだからでしょうね。なんかもういいって感じが。田舎に引きこもっても毎日忙しくっていい日々過ごしています。よくばりの結果です。
でもね、今年は冬にちょっとした赤道直下のリゾートに行ってきます
これもまたよし!
四国の田舎から、考えてみた。
今日も草刈り、頑張るぞい!