投稿日 2017-01-16
冬は百姓のDIYシーズンなのである。


百姓=100の生業を持つ職業

主に田畑で農業をする仕事ではあるが、冬季に土木、山師、川漁、加工、様々な事をする仕事もある。

田舎に住んでいると、都会と比べてサービス業が発達していないため、昔からチョイチョイ仕事は自分で行う。

でも最近は、小銭を持った百姓も多く、専門業者にすぐに外注してしまうのが現状。

時代は流れ、平成の今は百姓に限らず、田舎暮らしを満喫している人も多く、ホームセンター等で材料や道具をそろえる人も多く、いわゆるDIYを楽しんでいる人も多い。

 

ここら辺の農家は春から秋にかけて農作業が忙しい人が多いため、冬が比較的ヒマなのです。

以前、素人さんから「農家さんは冬何しているの?」と言われたことがあった。

何しているかって・・・

「まあ、春に向けていろいろとやっていますよ」

その一環として、私は冬季には大工仕事をすることが多い。

我が家は、母屋築60年ぐらい、離れ築40年ほどの家。

中古住宅で今から約20年ほど前に購入し、毎年のようにチョイチョイ改装をしています。

まあ、古い家ですから快適生活をするために、なんぼでも手直しが必要なのです。お金がジャブジャブあるわけじゃないので、その年に稼いで余剰金みたいなもので、今年は100万円、今年はチョッと稼ぎが無かったから30万円、赤字の時にはやめとこうと、毎年のようにその年の家のリフォームを目標たてて、目指せ快適生活を目指しています。

 

少し回想してみると・・・

出荷場、事務所、リビング、風呂、おねーちゃんの部屋、加工場・・・・。

まあ、もうすでに数百万の投資をしていろいろ直していますね。

で、

今年の冬の目標だったトイレの改装をするぞっと!

予算130万円


我が家はいわゆる汲み取り式のトイレが2つあります。それを水洗化、合併浄化槽化する。これは我が家の女性陣からの強い要望。

よく他人に言うのですけど「台所、風呂場、トイレは男が口出ししちゃいけない。女がこうしてくれといわれると黙ってハイハイと聞くべし」

だから、我が家の大蔵大臣(古っ)から予算を決めてもらいそれなりに受注する。

130万円。我が家では決して少ない金額ではない。大きな予算である。

 

さあてやるかっ!

ここで女性陣から追加注文。

「予算そのままで、子供部屋3部屋をも改装せよ」

マジっすか?

無茶言いますねー。お前はブラック企業かっ!

 

と言う事で、根っからの貧乏性の私は知恵を絞り、無い知識と人脈を振り絞り、どうやったらすべて収まるか腕の見せ所。

浄化槽や侵入配管は、お上が絡んでくるので、指定専門業にお願いをする。排水管と土木工事と大工仕事を自分でやることにする。

そうすると、何とか予算以内で収まりそう。

 

12月ごろより、予定を立て、見積もりや材料費など検討して、正月明けから、まず簡単なところの離れの2階部分の12畳の子供部屋からリフォーム。間仕切り部分を断熱材を入れ完全な壁にする。

間柱、筋違い、垂木、貫板、石膏ボード化粧板で仕上げる。ココでブラック施工主から追加注文。天井まである大型の収納棚を付けよ。

もー、予算ギリギリなのに。で、ちゃっちゃと間柱をカンナをかけて制作。ここまで予算2万円ぐらい。ひと部屋をタタミ部屋からフローリングに仕上げる。一枚一枚貫板をカンナをかけて、合い尺にして床板に仕上げる。収納棚2500円、4畳半の床板代6000円。日数4日程。

 


さあ、次は手ごわい。

開かずの間だった離れ1階部分6畳間

ココは長男坊の部屋になる予定

なぜ、開かずの間だったか? 荷物置き場だったから。タタミの下もベッコベコ。

こりゃダメだ。床を剥がすことに。

タタミをのけ、板を外して、根太ものける。床下を見てみる。

もう根太の下の大引きが腐っていました。こりゃいかんわな。

土間も湿気っているので根本的に直さないと。

まず、布基礎の通気口がぜんぜん少ない。

ハツリを借りて穴を床下に2つ開ける。網を設置。

土間部分に石灰を大量に散布して、シートを敷き、杭で抑える。

土間部分改良材料費1000円ぐらい。


次は大引きの直し

大引きは家の構造、強化対策としても重要な部分

腐っている所だけじゃなく、怪しい所も先手を打って新しい材に変えていく。

3寸角を3本分。4メーターモノ2本でOK。束もついでに。


床下部分は、板を張ってしまう、直しが効かないので、丁寧に仕上げる。大引き部分と柱の接合部分も「ほぞ」をドリルとノミで作っていく。ココは相当時間がかかる。なんども失敗をしながら何とか上手く接合できた!この瞬間って嬉しいよね。

出来るだけ釘を使わない建築方法は日本の建築文化にとって芸術品のようなものであり、四季折々の季節のある日本では理のかなった手法なんですよね。

ただ、上から横から釘やビス止めしている建築とは訳が違います。

DIY諸君。是ともやってみてくだされ。

大引き材料費、4600円なり


写真はないけど、、大引き下には、小割を入れて、30mmの断熱材を入れています。

断熱材代金、7000円

 

さあって・・・

最大の難関。床板をどうするか。最も見える所であり、お金もかかります。

普通、建材屋さんで買うと、ヒノキ板でツボ17000円。

合板はできるだけ使いたくないので、頑張って買おうかなとと思ったのですけど・・・・。

ここで困った時の住宅メーカーにお勤めのご近所さん。

「何かない?」と聞くと

「あるよ」

AHAっ!

いいねーーーー。ご近所さん。発注ミスか、不良在庫の床板があるってよ!!

いつも、このご近所さんにはお世話になっていて、今までもモデルハウスの解体現場でシステムキッチンをもらったり、発注ミスの大きなユニットバスをもらったりと2人で地球環境に優しい循環運動をしています。

またもや、ビンゴの床板が倉庫に眠っているとの情報をいただいたので、取りに行こうかと思うと、朝起きたら持ってきてくれました。

ありがたや!

で、どんな床板かというと

無垢の32mm杉板、エンコ加工済みです。超ラッキー!!


少し足りないかもしれないよという事だったけど、かまわんかまわん。こんな分厚い板を張るのははじめて。しかも無垢ですよ。1枚板!

32mmと暑いので根太無しで、大引きにそのまま打ちます。

♂♀あるのでぴったりと合わせることが出来ます。

大引きにボンドを塗り、間柱の木端でパンパン叩く。♂部分に小さなドリルで穴を空けて、38mmフロア釘で止める。ポンチで釘を締めて見えないように。入り口が最も目立つのでそちらから決めていく。順番に。5寸幅なのでやりやすい。通常は3寸なのではかどります。

てな感じで、2枚足りません。しょうがないよね。

残りは5分板で段違いに。

そこにベットやタンスを置いて隠します。

最後に胴縁を巻いて終わり。

床板、杉板タダ、足りない5分板2400円。胴縁1600円、釘など雑費3000円。

 


全部貼り終えて気持ちいい。

杉独特の匂いの立ち込めた部屋。自分の部屋にしたい。子供にはもったいない。寝転がる・・・。

次は電気工事と壁を直します。

壁は漆喰を自分で塗ります。板間と漆喰壁は好きなコントラスト。今週出来るかな?

 

ここまで一生懸命ケチって46400円の材料費。

壁の漆喰おそらく5000円プラス雑費1000円

つまり52400円でここまで来ている。

おおお~~我ながらいい線いっている。

 

来週からはトイレの本格的な工事が入る

トイレ部屋解体、建設、土木、排水管を自分で。入水管、浄化槽をプロ業者。

残金は130万円ー52400円=1247600円である。いけるね、きっと。

 

さて、なぜ冬季に大工仕事をやるか?

冬は材木がよく乾いている。

床板にしろ、柱にしろ、乾燥材は夏になると湿気を吸って膨張する。だから冬に乾燥材を使って建築をすると素人でもピタッとした建築が出来るのです。

日本の四季を理解し、昔から伝わった技術だけではなく、言い伝えも理解しているDIYをしている人は少ない。

日本の伝統なのである。

冬に百姓が大工をすることは。

理にかなっているのである。

 

俺の部屋が作れるのはいつのことだろうか・・・。ぼやき。


 

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