投稿日 2017-03-02
パグオヤジあやうく、アメゴ解禁日の出来事


「3月1日

吉野川流域におけるアメゴ釣りの解禁日

「アメゴ」とは高知地方の呼び名で、「アマゴ」や「ヤマメ」とも言われDNAは違うらしいけど、ほぼ同種であるという。

 

吉野川上流域では毎年3月1日から12月31日までが様々な魚類の遊漁期間。出だしはいつも「アメゴ」からはじまる。だから釣り師にとってお正月みたいなもの。毎年この日を楽しみに冬を過ごし春を待っているわけです。

 

さあ、解禁日の前の日から、ソワソワと動き出し準備を整え、当日朝早くから山に繰り出すのです。

「今日はどの川に行こう?」

「どこのポイントを狙おう?」

「エサは何にするか」

など、この時が一番楽しいかもしれない。まるで子供が遠足を前にしたかのように

と、いうことで、本山町内の行川(なめかわ)に決定。上流に車を走らせる。どんどん上がる。途中にはすでに釣り師が入川している。

 

アメゴやヤマメなどという魚は、警戒心がとても強く、人の気配に気が付くとすぐに岩陰に隠れ身をひそめる。なので人が入ったポイントにはしばらくの間魚がいても釣れない。だから人の入らないポイントに行く事が大原則になるのですよ。

人のいない所、より深く、山道なんて平気で入って行かないといけない。

四国にはほとんど熊はいないので、安心して山奥で遊ぶことが出来る。しかし険しい所を進んで行かないといけないので、怪我のリスクも高くなる。案の定今回、しりもちを2回ついてしまった。尾てい骨をひどく打った。それもピンポイントで同じところを2回も。いまだにうずいている。

でも、どんどん突き進んでいく。行くのだ!


 

標高でいえばおそらく700mあたりだろうか。沢に下りてさっそく糸を垂らす。身も凍るような寒さ。

気配を消して魚との化かし合いがはじまった。ポイントに一回二回垂らして反応がなければ、ドンドン上流に上がっていく。

糸に付けた目印に反応が。

ゴツゴツ・・・ギュイ~~ン。「よっしゃ!」竿が弧を描く。竿がしなり釣り上げた。


今年の第一号。きれいなアメゴだ。

型は小さいがそれでも立派なアメゴ独特の模様を。

アメゴの寿命は3年と言われている。産卵回数は1回で死んでしまう。四国にはいくつもダムがあるため降海型はいない。ほとんどが放流魚でわずかながら残ったアメゴのタマゴで巡廻している。つまり、この険しい環境で細々と生き延びてきた魚。四国ではイワナより上流域に生息している。川魚の中でも、けっこう大変な魚なのです。

天然のアメゴはなかなか大きくもならない。ココ近年はなおさら環境の悪化で魚は減っている。それでもアメゴ達には生き延びていこうとする生命力を感じる。とてもロマンのある川魚なのです。

養殖とは違い、味も美味。大きさは小さいが模様もきれいだ。

じゃあ、そんなかわいそうなのことはやめたらいいのに。

確かにそりゃそうだ。

けど、私は決して遠征をしてアメゴは釣らない。近所でしかやらない。

それは、地元だから。地元のモノが地元の川を知る、そして遊ぶ、それこそが環境の変化を身を持って感じ、次につなげることだと思っている。まあ、パトロールみたいなものだね。自然は刻一刻変化しています。だから人が入らない現代の山は荒れていきます。山で生業をし、遊ぶ。それこそが自然への敬意が生まれるのではないか、そう思うんです。

人工的に作られた自然公園や景観地で何が学べるの?苦労して「大事にしたい」という気持ちが生まれなければ自然保護にもつながらない。現代の山は人が入らなければいけない。それは口酸っぱくして言いたい。だから遊べ!


と言う事で、奥の二つ滝で今日は納竿。合計八匹。二時間で切り上げた。

全部サイズは20cm以下。まだまだシーズンは始まったばかり。どんどん食べてどんどん大きくなってまた遊ばせてもらいたい。

 

で、ここから大変だっだ。あやうくだった。

何がどうしたのだろう??タヌキでも化かされたのだろうか?

竿を終い、帰り道へと急ぐべく、崖を垂直に登っていく。そうすれば林道に出られるはず。立つこともやっとの急峻な崖をえっこらえっこらクライマーのように登っていく。30分経過。

あれ?道が見えない。

周りを見渡す。川の流れる音しか聞こえない。

もともと、人の入らないような険しい所で釣りをしたいという思いで、どんどん山道を入っていったものですから人気も全くない。

もう少し登ってみよう・・・

「あきらかにココはちがうな」

やべえ、迷った・・・。

川の音を頼りに川まで降りることが嫌なので、そのまま横へ横へと移動する。何回もこけそうになりながら、進んで行く。

ずいぶん昔の道だろうか、人がやっと通れるような小道に出た。

「こんな道見たことないな・・・」

さまよう事2時間。ようやく目的の林道に出た。

こんなことは初めてだった。地元の山で迷うなんて。怖いとは思わなかったが、いかんなと思った。

こんな釣りをするのも体力がある今のうちだけ。もう少し遊んでいたい。でもいずれやめないといけないな。そんな事を思った。

自然を舐めてはいけない。忘れかけていた謙虚な気持ちということを思い出させてくれた。

「調子こいちゃいけないよね」

 


大小さまざまアメゴ。家族で美味しくいただきました。

もちろんプースケにも1匹を。


 

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