投稿日 2017-05-17
犬に恐怖を感じた出来事


先日、山の畑に行く途中、黒い親子の野犬と出会った。

今の時代、野犬と出会うなんて。野良犬と違うのは、人に一切媚びない。なぜならそこはほとんど人が出入りしない所、車も通らない、周囲10km以上人家もないような場所。そのようなところで出会ってしまった。

 

軽トラを走らせていると、未舗装の道を黒いモノがよぎった。「なんだろう?」それは真っ黒い中型犬。親一匹、そして産まれて2か月ほどだろうが子供が2匹。親犬は子供と反対方向に逃げていった。子犬は?

そうなんです。子供は道渕の草むらの中でしゃがみこみ、身を伏せてかくれていました。その姿は私からは丸見えだけど、子供は息をひそめ、まるでテレビで見るような野生の動物が天敵に襲われそうになった時に隠れる姿とそっくり。私ははじめ、笑ってみていたがその姿にケモノや野生の本能を感じ取り、恐怖というか、真剣というか、真摯な姿に恐ろしさを感じてしまった。(飼い犬はこんなことしないよね)

 

今どき、野良犬でさえみられることは日本では少なくなった。ましてや山の中で生きる犬に出会えるなんて。「こいつらはイノシシやシカ、ウサギなどとおんなじで、一生懸命生きているんだ」と一瞬で、犬好きのオッサンからケモノを見る目に私は変わったことを鮮明に覚えている。私は普段からイノシシやシカを狩猟して、見るたびに憎いわけで狩猟をしていない。人間の世界とケモノの世界のボーダーで戦っているだけである。そのボーダーで化かし合いやハンティングをするだけである。つまり「人の領域に入ってはならぬ」と教えているようなもの。

 

話しを戻すと、その野犬親子。もちろん人間には目をくれず、私が立ち去るとまた親子一緒になって山の中に消えて行った。野生として生きる以上、厳しい生涯が待っているかもしれないが、そんなの人間の勝手な解釈で、親子で充実した人生を全うしているかもしれない。けっして人間の世界を脅かすのじゃないぞ。自然界で生きていくのだ。

そう思いながら軽トラのサイドミラーで見送りながら私は立ち去った・・。

 

ん?なにやら・・・違う方向で強烈、恐怖な視線を感じた。

その親子のいる方向とは、まったく逆で道の真ん中で、黒い姿、どうどうと4本足でコチラをギロッとにらんでいる。

「お父さん犬だ」

その風格はまさに、「山犬」そのものだった。

私が彼らの世界に入ったのかもしれない。

そんな出来事でした。


 

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